1.土木工事業(土)

①土木工事業と建築工事業の2つを特に一式工事(土木一式工事)と呼び、大規模で施工が複雑な工事を原則として元請業者の立場で総合的に請負う事業者向けの業種です。

一式工事とは、他の27種の専門工事と違い、総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物や建築物を建設工事する工事をいいます。

例えば、ダム建設工事、橋梁工事などを総合的に請け負う場合は土木一式工事の許可を取得する必要があります。

ダム工事を受注する場合でも、その一部のみを請け負う場合はそれぞれの該当する工事の許可を持っていれば大丈夫です。

②具体例

道路工事 新しく道路をつくる工事と、既存の道路をメンテナンスする工事がある。道路の幅を広くするなどの改良工事や、標識やガードレールなど道路に付随する設備の工事も含まれる
河川工事 堤防の建設、水門の設置、川底のしゅんせつ、川底の強化(床止め)などが含まれる。上流・中流・下流により工事内容が異なり、上流部では地すべり防止や砂防工事も行われる場合がある
海岸工事 河口のしゅんせつを行う。堤防、離岸堤、護岸などの設置やメンテナンスも行う
ダム建設工事 水を貯める「貯水池ダム」と、土砂を貯める「砂防ダム」に分かれる。工事用の道路を作り河川を迂回させる工事を行ったのち、ダム予定地を掘削しコンクリートなどで地盤を固め、ダム本体など必要な施設をつくる
橋梁・高架橋工事 川や海、地面の上に橋を架ける工事。基礎をつくる工事、躯体をつくる工事、橋桁をつくって架ける工事の3つに分かれる
トンネル工事 山や地下、水中に穴を開け、道路や鉄道、上下水道管やガス管を通す工事。掘削した後は岩や土砂を取り除き、空いた穴に支保工を設置してコンクリートで固める
空港建設工事 空港の新設やメンテナンスを行う。新設の場合は護岸工事や造成工事、舗装工事など。メンテナンスは空港にあるさまざまな施設や設備が対象
土地区画整理工事 土地造成工事ともいう。建物などの建設に先立ち、土地をならすなどの整備を行う工事。元の土地の状態により、掘削や切土、盛土なども行われる
公道下の下水道工事 道路の地下に、下水管や排水桝などを設置する工事。舗装を切断して道路を掘り、下水管等を設置する。周りの土が崩れないよう、土留めも行う
農業土木工事 農業を行う環境を整備する工事。農業に向く土地にする「農用造成工事」と、河川や地下水から用水路などを作って水を引く「灌漑水道工事」に分かれる。排水の改良や区画整理なども行われる
森林土木工事 森林内の道を整備・改良する「林道工事」と、治山ダムの建設や森林を造成する「治山工事」に分かれる
砂防工事 山の土砂崩れや川の氾濫を防ぐ工事。山の斜面に壁や柵を設ける、氾濫した場所を公園にする、堰堤を川に設置して大きな石をせき止めるなどが含まれる